真っ白な雪が降る。
この街には冬が来たばかり。


3歳年上の春(しゅん)と別れて間も無い頃、あたしはよく友達の家に入り浸っていた。


あたしは「りい」。22歳の風俗嬢。
一人の娘が居るシングルマザー。
訳が有り、娘は親が引き取って居た。




春との出会いは友達の紹介だったが、女遊びの激しい春と付き合うも長くは続かず、りいは春との別れを受け入れた。

幾ら身勝手な恋人だったとは言え、別れてからの寂しさなど簡単には癒えない。


りいがよく遊んでいた友達の名前は竜也。5歳年下のギャル男。
竜也にはりいと同じ歳の兄が居て、その兄の紹介で竜也とは知り合った。




喧嘩する程仲が良い。

まさにりいと竜也の関係はそんな感じだった。
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