理由尋問


そう言って走るあたしに猫塚君はにゃあの手を掴んで振ってた。



オアシスを後にしてあたしは教室に戻った。

教室に戻るとすぐに囲まれた。



「雪乃!どこ行ってたの?!」


「心配したんだからぁ」


「ごっごめんね」




てか、あんたらに心配される程の仲じゃないし、怒られる義理もないし、とりあえずほっといてほしい。



そして、今日の最後の授業を受けて適当に挨拶をしてにゃあと猫塚が待つオアシスに向かった




「終わったよぉ?にゃあ?猫塚君?」




キョロキョロしてると大きな木の木陰からにゃあが出てきた。




「ニャーァ…」


「にゃあ!」




にゃあが出てきた木に行くとそこには静かに寝息をたてて木によっ掛かって寝てる猫塚がいた。


にゃあを抱いて猫塚の隣にすわってにゃあを撫でてると猫塚が横に倒れてきてあたしの肩に猫塚の頭が。




「えっちょっ猫塚くっ」




退けようとしたけど、あの口の悪いのが想像できない位寝顔が可愛くてあたしは黙ってそのままにすることにした。


しばらくすると




「ん…、にゃ…あ…?」




トローンとした寝ぼけた目であたしを見つめる猫塚に不覚にもドキっとしてしまった。

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