理由尋問


次の日。いつも通り皆に作り笑顔で挨拶。皆も返す。


今日も今までと変わらない1日。



「雪乃!宿題見せて!」




になると思ってた。


その子に宿題を渡そうとしたらいきなり手が出てきた。




「?!」




驚いて手を辿ると猫塚がいた。




「ねっ猫塚君?!」


「あんたさ、いつもそんなんなの?」


「え?」


「何かしてって言われたら何でもすんの?」


「え…あ、うん。」


「なんで?」




きた。理由尋問。




「理由なんて。ないよ」


「ほんとに?ほんとにないのか?」



見ないで。あたしはその目、苦手なんだよ。何でも言ってしまいそうになる。



「なぁ、あんたそれでいいの?」


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