理由尋問

裏コントロール



次の日の放課後。
約束通り猫塚はあたしのクラスにきた。
予想通り女子の視線をかなり受けてる。

うん。やっぱり美形なんだな。

納得しながら猫塚に視線を移すと、猫塚はさっきまでのダルそうな表情とは一変して笑いかけてきた。




「雪乃!」




全員の視線があたしに向く。


女子の視線がかなり痛い。
呼ばないでよ。猫塚は自覚あんのかないのか知らないけど、あんたかなり美形だからね。


そんな事を考えてたらいつの間にか猫塚はあたしの目の前にいた。




「雪乃」


「わ!ビックリした。」


「行かないの?」


「行くっ」


「じゃあさっさと行くぞ。」


「うん。」




人ん家行くのに行くぞとか偉そうに…ムカツク。ずっと裏だったらあたしケンカ三昧だったな。まず猫塚とはこんな仲?じゃなかったな。うん。


猫塚の顔を見るとうざそうな顔をしてた。




「猫塚君、なんでそんな顔してんの?」


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