理由尋問
「なんでここに来たの?」
「…なんで自分が表でいるのを頑張ってんのか。わかんなくて。」
「最初から表?」
「違う。多分…お母さんが死んで…から。」
「わかったじゃん。雪乃が表でいる理由も雪乃が頑張った理由も。だろ?」
その瞬間涙が溢れた。
いつからだろう。涙を流さなくなったのは、流さないと誓ったのは。
あたしの涙は止まる事を知らないかのように流れていた。
しばらくしてあたしは落ち着きを取り戻した。
「…ごめん。」
「何が?」
「その、一緒にいさせちゃって」
「は?そぉ言う時はありがとって言うもんだから 笑」
笑う猫塚につられて笑ってしまった。
「おお!雪乃が笑ってる!」
「え?」
「初めてみたっ」
「笑うの初めてじゃないけど」
「新しい雪乃では!初!」