理由尋問

｢ほら!香泣いてんじゃん!｣




あたしは抑えきれなかった｡




｢うっさい!｣


｢…え?雪乃???｣


｢黙って聞いてりゃ秀が悪い呼ばわりしてさ､はっきり言ってまだ香ちゃんが何か言うならましだよ｡なんであんたがギャーギャー言うわけ?自分の事もできないヤツが喚くな｡意味わかんないから｡｣




いきなりの裏全開のあたしに香と理奈は目を丸くして呆然としていた｡


ヤバ､やっちゃった｡
てか何であたしがキレてんだ?


そう思ってたら香が秀に話かけてた｡




｢ねぇ､猫塚君ってすきな人いるの?｣


｢は?…いないけど｣


｢じゃあ頑張ってもいい?｣


｢…勝手にすれば?でも俺はあんたをすきにならない｡｣


｢いいよ!頑張るから!｣




なんでだろ｡あたし目いいはずなんだけど…ボヤケてる｡




｢雪乃｡行こ｣


｢う、ん｣


｢雪乃…?｣




あれ?何泣いてんだろ｡
何もしてないのに｡




｢ごめっ…なんかっ｣




止まらない｡
何で?わかんないよ｡