Boys Kissシリーズ・『バレンタインのキス』
「朝からヘリ登校なんて、疲れるからイヤです」

「ぶー★ じゃあもうホテルで良いよ。最上階の…」

「だからそういう会話を学校でしないでくださいってば!」

彼の口を両手で塞ぐと、ニヤッと笑いました。

うっ…。この笑いは何かを企んでいる顔です。

ペロッ

「うっわぁっ!」

手をっ…手を舐められたっ!?

「アハハッ。その反応、可愛い♪」

「~~~っ! あなたって人はぁ!」

「だって本気になってくれないんだもん。オレはいつだってキミに本気なのに」

「だったらそうは思えない行動をしないでくださいよ! いっつもふざけているようにしか見えません!」

「あらまっ」

そういう態度がふざけていると言うのに!

…全く通じていないのが、悲しいを通り越して、虚しくなりました。
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