Boys Kissシリーズ・『バレンタインのキス』
本気で困っている彼の顔を見ると、かっ可愛いとも思えなくもないですけど…。

…やっぱり困った人です。

「ん~。でもホテルもダメ?」

まだ言いますか!?

「街の中に良いホテル建てたんだよ。そこの最上階で、ね?」

ボクの手を掴み、キスする姿はまるで王子様のように見えなくもないですけど…。

付き合い、長いですからね…。

「…分かりました。でも! 学校には間に合うようにしてくださいよ?」

「分かってるって♪ 代わりにチョコ、ちゃんと用意してよ?」

「はいはい。…それで、いつまで手を握っているんですか?」

「できればずっと繋いでいたいなぁ。一瞬でも離れたくないって言うのは、本気の本音」

そう言ってまたキスをしてきました。
< 7 / 10 >

この作品をシェア

pagetop