Boys Kissシリーズ・『バレンタインのキス』
「…ほとんど一緒にいるでしょう?」

「ううん。離れている方が多い。それに2人っきりの時間は短いよ」

「学校に通っているんだから、しょうがないですよ」

「あ~あ。学校なんてかったるい。…ねっ、結婚しようか?」

「はあっ!?」

天才とバカは紙一重と言いますが、とうとうバカの方が大きくなったんでしょうか?

「来年、高校卒業するよね? そしたら外国行って、結婚しようよ」

「なっ何を…」

バカなことを、とは続けられませんでした。

…いきなりの言葉に、頭の中が真っ白になったからです。

「だって不安なんだ。オレの見てないところで、キミに何かあったらどうしようって思ってる」

「何も無いですよ」

「分かんないじゃん。いつ何時、何が起こるか分からないし」

まあ一理ありますね。
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