たまゆら
サユチャン オハヨ オハヨ オキテ オキロオ オ オ オ オ〜
「っあ!!気になる〜」
楽しげな目覚ましの音には似つかわしくない声が部屋に響く。
「また、あの夢〜。あと少しで続きが見れたのに」
最近、毎夜見る夢。夢なのに夢じゃない気持ちが募る夢。確かに私は
「知っている」
「何を知っているの?」
「あれは……ってなんで部屋に居るの!!」
どこかへ飛びかけて意識を部屋の入口に立っている母に引き戻された。
「お母さん部屋には入らないでって言ったじゃん!!」
部屋の入口で仁王立ちしている母におもっいっきり枕を飛ばすが
「まだまだよ」
綺麗な放物線を描いた枕はバッフッと音を発て母の手に収まってしまった。
高笑いする母と悔しがる私。毎朝繰り返されてきた当たり前の朝の風景。唯一変わったのは
「さぁ〜ひと暴れしたところで、今日は入学式でしょ?時間大丈夫?」
ベッドの上に横たわる時計は……6時30分
「6時30分だ」
「そうよ」
穏やかに笑う母。つられて危うく、そうだねと返ししそうになったが
「遅刻する〜」
ぁらあらなんてわざとらしく心配する母が恨めしい
「っあ!!気になる〜」
楽しげな目覚ましの音には似つかわしくない声が部屋に響く。
「また、あの夢〜。あと少しで続きが見れたのに」
最近、毎夜見る夢。夢なのに夢じゃない気持ちが募る夢。確かに私は
「知っている」
「何を知っているの?」
「あれは……ってなんで部屋に居るの!!」
どこかへ飛びかけて意識を部屋の入口に立っている母に引き戻された。
「お母さん部屋には入らないでって言ったじゃん!!」
部屋の入口で仁王立ちしている母におもっいっきり枕を飛ばすが
「まだまだよ」
綺麗な放物線を描いた枕はバッフッと音を発て母の手に収まってしまった。
高笑いする母と悔しがる私。毎朝繰り返されてきた当たり前の朝の風景。唯一変わったのは
「さぁ〜ひと暴れしたところで、今日は入学式でしょ?時間大丈夫?」
ベッドの上に横たわる時計は……6時30分
「6時30分だ」
「そうよ」
穏やかに笑う母。つられて危うく、そうだねと返ししそうになったが
「遅刻する〜」
ぁらあらなんてわざとらしく心配する母が恨めしい