僕等がいた




 「・・・・・・・」




 彼女は黙ったまま。




 「寒いしさ、大体今何時だと思ってんの?」





 「家に帰んないと親に怒られるでしょ?」





 ひたすら質問を投げかける。




 彼女はその問いかけに答えることはない。




 ただ・・・・首を横に振った。




 俺はまたどうすることもできない。




 「じゃぁ・・・とりあえず・・家来る?」




 彼女はこくんとうなずいた。



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