【童話シリーズ第1弾】ふしぎの国のアリス
するとうさぎたちは、散らばってどこかへ逃げていきました。
そしてその後、散らばった石を見てみると、あめ玉に変わっていました。
「お!おかしじゃーん!ラッキー」
アリスは包みをはがして、あめ玉を数個口の中に放り込みました。
なめ終わると、また体が小さくなりました。
アリスはうんざりしました。
「あー?またかよ。食べるたびに体のサイズ変わってんじゃねえか」
アリスはまた、あてもなく歩き出しました。
もう、どの大きさが自分の体の大きさなのか、アリスは分からなくなってきていました。
しばらく歩いていると、森に入りました。
そして、きのこの上に座っている青むしのおじいさんに会いました。
「やあ、困っているね」
突然声をかけられました。
アリスは、こんなじじいでも何かの役にたつんじゃないか、と思い聞いてみました。
「おい、じーさん。体を元の大きさに戻してぇんだけど、なんか知らねえ?」
冗談半分で聞いたつもりでしたが、
「おう、知ってるぞ~」
あっさり肯定されました。