【童話シリーズ第1弾】ふしぎの国のアリス
そのうさぎは太っているくせに、なかなか足が速いようです。
アリスはイライラしました。
「クソッ!太ってんのに何であんなに早いんだよ!」
しばらく追いかけていると、
「早くしなきゃ~早くしなきゃ~」
うさぎは、ピョンっと穴に飛び込んでいきました。
「はああ!?」
さすがのアリスもびっくりです。
穴の前で止まり、怪訝そうな顔をしてその穴をのぞいてみました。
しかし中は真っ暗で、何も見えません。
そうとう深いのは確かです。
「何の穴だよ・・・まあいい、行ってみるか!」
そう言ってアリスは穴に飛び込みました。
穴はどこまでもどこまでも続いています。
いつまでたっても、地面に着きません。