【童話シリーズ第1弾】ふしぎの国のアリス


そのうさぎは太っているくせに、なかなか足が速いようです。



アリスはイライラしました。



「クソッ!太ってんのに何であんなに早いんだよ!」



しばらく追いかけていると、



「早くしなきゃ~早くしなきゃ~」



うさぎは、ピョンっと穴に飛び込んでいきました。



「はああ!?」



さすがのアリスもびっくりです。



穴の前で止まり、怪訝そうな顔をしてその穴をのぞいてみました。



しかし中は真っ暗で、何も見えません。



そうとう深いのは確かです。



「何の穴だよ・・・まあいい、行ってみるか!」



そう言ってアリスは穴に飛び込みました。



穴はどこまでもどこまでも続いています。



いつまでたっても、地面に着きません。


< 3 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop