【童話シリーズ第1弾】ふしぎの国のアリス
「何なんだよ!これじゃあ地球の裏側まで行っちまうんじゃねえの?」
そんなことをぼやいていると。
「おわっ!・・・は!?何だよ、これ!?」
服に何かが引っかかりました。
腰のリボンの部分に違和感があります。
「・・・くし?」
そうです。
くしが引っかかっていたのです。
どんどん落ちていくにつれ、穴の壁にいろいろなものがくっついているようになりました。
「・・・そういえば、地球の裏側の奴らはどんな格好してんだろ」
そう言った直後、アリスは気づきました。
「あたし今髪ボサボサじゃん!チッ!初対面の奴らにばかにされんじゃねえか、クソ!」
アリスはさっそく、さっきのくしで髪をとかすのでした。
しかし、吹いてくる風のせいで上手くいきません。
それが余計アリスをイライラさせるのでした。