【童話シリーズ第1弾】ふしぎの国のアリス
ドスンッ!
アリスは、穴の底にしりもちをついて落ちました。
ふしぎなことに、物凄く高いところから落ちたはずなのに、何も感じませんでした。
けがもなければ、痛くもありません。
ここはどうくつのようでした。
向こうにうさぎが見えました。
ふと、アリスはあることに気づきます。
「いや、ちょっと待てよ?・・・おい!あたしはどうやって帰るのさ!」
大声で叫んでみましたが、うさぎはどんどん奥へと進んでいきます。
「あ~あ~あ~」
アリスは、自分の存在を無視したようなうさぎの行動に、はらが立ちました。
「あんのクソうさぎが!つかまえたらボコってやる!」
そう吐き捨てて、アリスはまたうさぎを追いかけました。
追いかけているうちに、いつのまにか風景が変わっていました。
お城の広間のようです。