【童話シリーズ第1弾】ふしぎの国のアリス
そして、その机の上には小さいビンが置いてありました。
ビンには張り紙がしてあって、
『どうぞお飲みください』
と書いてありました。
「こんなもん誰が飲むかよ。見るからに怪しいっつうの」
アリスはビンに見向きもしないで、通り過ぎようとしました。
「・・・・・・」
しかし、このままでは何も進展がないだろうと思い、ビンを手に取りました。
ポンッとふたを開けると、
「だまされたと思って飲んでやるよ!」
と言って、ぐびっと飲みほしました。
すると、どうしたことでしょう。
みるみる体が小さくなっていきます。
そして小さくなった体で、いつの間にか水に浮いていました。
しかし、浮いていたのもつかの間です。
服に水がしみこんで、どんどん重くなっていきます。
そしてアリスには欠点がありました。