【童話シリーズ第1弾】ふしぎの国のアリス
「困ったぞ~手袋と扇子をどこかに落としてしまった~」
アリスはスカートのポケットに手を突っ込みました。
どうやらまだ手袋と扇子はポケットの中に入っていたようです。
アリスは、また叫びました。
「おいうさぎー!!それならあたしがもってるー!!」
しかしうさぎは反応することなく、野原にたっている家の中に入っていきました。
「聞けや、ボケがああー!!」
アリスもイライラしながら、うさぎを追って家の中に入りました。
小人サイズだったので、今度はすんなりと入ることができました。
ところがうさぎはどこにも見当たりません。
そして、家の中のテーブルの上にはジュースがありました。
また張り紙があり、
『ばかは飲むな』
と書いてありました。
アリスは迷いました。
自分は絶対ばかではない、という自信がありました。
ということは、飲むしかないのです。