ロシアンルーレット【コミカルアクション】
 そして、あいつらも俺に負けず劣らず大間抜け。


 情報収集ミスにも程がある。


 すぐさま窓際のベッドまで行くと、そこにあったのは天使のような寝顔。


 やっぱ無理だ、俺…。


 侵入者の気配に気付いたのか、少女がゆっくり目を開けた。


 咄嗟に俺は、少女の口を塞ぎ、


「俺はとっても悪いヤツだ。騒ぐと殺す。いいか?」


 と少女の耳元で囁き、少女が目に涙を溜めて頷くと、すぐさま少女を抱き上げ部屋に既設のクローゼットの中へ入れた。


「いい子にしてろよ。」


 そう言ってクローゼットを閉めると、先ほど侵入した窓へ戻って無事脱出した。



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