ロシアンルーレット【コミカルアクション】
「じゃぁ…オレンジジュース。」


 とりあえず言ってみた。


 兄貴はフッと笑い


「心配すんな、奢るよ。」


 と言って背後の棚から高そうなボトルを取り出して、俺の目の前で開けた。


「いや、いいよ。昨日も脳ミソ腐るぐらい飲んだし。」


「仕事の後の酒は最高だろ?付き合えよ。ロックでいいか?」


 本気で断ってるのに、兄貴はそんなのおかまいなしに、グラスに氷を3個放り込むと、スコッチを注いで俺の前に置いた。


 そして自分用には氷を入れずストレートで注ぐと、すぐさま口に含んだ。


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