ロシアンルーレット【コミカルアクション】
 そんな俺の戸惑いなんか気にも留めず、ノアは手紙の下に続きを書き始めた。


 本当に伝えたい事柄は、俺の目の前で書こうと決めていたようだった。


『今私の身に起きてることが
 全部あなたのせいなら
 あなたが私を守って
 私の傍にいて
 ちゃんと責任とって』


 そう一気に書きあげ俺を見た。


 祈るような瞳には、今にもこぼれそうなのに、それでもなんとかノアの瞳の中に必死で居続けようとするかのように、涙が輝いていた。


 俺はノアからペンを受け取って返事を書いた。


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