ロシアンルーレット【コミカルアクション】
「何でだよ?!兄さん。」
答えを貰おうなんて期待してなかった。
どうしようもない悔しさと激しい怒りで、この時の俺の顔はさぞくしゃくしゃだっただろう。
けど、張り詰めた緊張感のせいで涙は出なかった。
そんな俺を哀しげな表情のまま兄貴は見詰め、
「すまない、皆人…すまない。」
俺に銃を向けたまま、開いていた窓まで後ずさりし、そして俺に背を向け窓枠を飛び越え宙を舞ったかと思うと兄貴は一瞬にして消えた。
俺はすぐ母の元へ行き、血だらけの母の上体を抱き起こした。
答えを貰おうなんて期待してなかった。
どうしようもない悔しさと激しい怒りで、この時の俺の顔はさぞくしゃくしゃだっただろう。
けど、張り詰めた緊張感のせいで涙は出なかった。
そんな俺を哀しげな表情のまま兄貴は見詰め、
「すまない、皆人…すまない。」
俺に銃を向けたまま、開いていた窓まで後ずさりし、そして俺に背を向け窓枠を飛び越え宙を舞ったかと思うと兄貴は一瞬にして消えた。
俺はすぐ母の元へ行き、血だらけの母の上体を抱き起こした。