ロシアンルーレット【コミカルアクション】
 俺は名残惜しそうに、蔦山さんと兄貴を交互に見たが、これから始まる事を直視できる自信もなかった。


 俺は伏せ目がちに身を翻して、部屋を後にした。


 廊下に出ると、仲間の男達は皆、そこにいた。


 俺も廊下に留まろうと、男達から少し距離をとって壁にもたれかかった。


 女がそんな俺に、


「ノアちゃんのとこ行かなくていいの?」


 と、隣の部屋のドアに視線をやって尋ねた。


 今は…なんとなくそんな気分じゃない。


 俺は無言で首を左右に振って女の問いに答えると、タバコを吸ってる兄貴と同じ年頃の男に近付き、


「一本くれないか?」


 と頼んだ。


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