ロシアンルーレット【コミカルアクション】
 待て待て、頭ん中を整理しよう。


 この二人のうち、どちらかが、ここから電話を掛けてきた敵で、どちらかが兄貴が応援を呼んでやって来た味方だ、そうだよな!?


 敵は俺を殺そうとしたんだ、普通に考えたら親父が敵な訳ないよな!?


 そう考え、視線を親父から桜庭へと移す。


 桜庭は申し訳なさそうに、首を左右にゆっくり振ると、


「残念だが…お前の敵は俺じゃない。」


 悲しげに俺を見詰めて呟いた。


 オッサンの『劇団ひまわり』作戦か?


 可愛くねーし、俺と違って!?


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