ロシアンルーレット【コミカルアクション】
「十分とは言えないけど、だいたいは答えたからいいや。あんたの依頼についての俺の返事だけど…」


 俺は挑発的に微笑んで、


「断る。」


 視線を外さずきっぱり伝えた。


 そんな俺の返答は最初からわかっていたかのように、兄は全く動じることなく、


「いずれ気が変わるさ。お前との初仕事…楽しみにしている。」


 そう言うと立ち上がり、部屋の出口に向かった。


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