ロシアンルーレット【コミカルアクション】
「機嫌悪いみたいだな。朝は苦手か?」


 からかうように言って、可笑しそうに笑った。


 用件をすぐ言わないところもイラッとする。


「さっさと用件を言え。」


 さらに不機嫌に言うと、俺のそんなイラつきも、ヤツは大好物のようで、楽しそうに微笑んだ。


「では、聞こう。昨日の夜11時ごろ、どこにいた?」


 背筋を電気が走った。


 何度も言うけど、俺ちっちゃい人間だしさ。


 そして…ヤツがそんな俺の反応を、見逃すはずなかった。


「家で寝てた。」


 俺は顔色変えず答えたつもり。


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