ロシアンルーレット【コミカルアクション】
 俺は小さく溜息をつくと、


「あんたに聞きたいことが3つある。」


 と、上体を少し斜めに向けて後方へ倒し、片腕を椅子の背もたれの上に置いた。


 目の前の男は、『何でも遠慮なく聞けよ』とでもいうようなジェスチャーをし、魅惑の笑みを浮かべている。


 さっきの非道徳的な発言さえなければ、感じのいい好青年だ。


 そんな彼を俺は1・2秒凝視し、


「1つ目、暗殺の目的は?

 2つ目、あんた、俺の職業知ってるか?

 3つ目…




 10年間、どこで何してた…?








 兄貴…」








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