ロシアンルーレット【コミカルアクション】
 丁度そこへ、赤メガネが店に戻って来た。


 店内の只ならぬ雰囲気に、赤メガネは動揺し、


「どうしたの?」


 と言いながら俺に近付いてきた。


 俺はハッとして慌てて店の電話の受話器を置き、


「俺、急用できてもう行かなきゃ。花は明日取りに来るから。それと…彼女を頼む。『もう大丈夫』って伝えて。」


 そう言って、怯えるノアを尻目に急いで花屋を飛び出した。



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