ありがと。
男の人は、嫌い
「――嘘でしょ?」
志望校の合格発表の日。
私、早乙女愛は呆然と立ちつくしていた。
「受験番号3425667・・・な、ない・・・」
・・・嘘だ。
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!!
県内でトップレベルと言われる黒宮女子高校。
競争率が高く、年々合格者も減ってきているらしい噂を聞いたことがある。
でも私は、担任に勧められたことと、「ある理由」があり、この黒宮女子高校を受験したのだ。
どちらかといえば2つめの「ある理由」から、受けようと思った気持ちのが大きい。なのに・・・
「あ、ありえん・・・あと2点取ってりゃ合格ラインだったのぉ・・・っ!?」
落胆。
「愛・・・残念だったわね・・・」
いつの間にか、隣に来て私を慰める両親。
「でも大丈夫だろ、母さんの助言で受けた、北聖高校の方は受かってるみたいだぞ。『共学』ではこの県のトップに等しいらしいから、よかったじゃんか!」
黙れクソ親父。
『共学』じゃ・・・ダメなの。
『共学』じゃ・・・
「ああ・・・もう嫌だ・・・。」
途方に暮れて家まで帰る。
久しぶりに、綺麗な茜色に染まった夕暮れの空も、
帰宅した私達を出迎えてくれたペットの『アイ』(私が無理に「自分と同じがいいー!」と通した)も、
偶然TVに出ていた大好きなアーティストも、
私を慰める効果にはならなかった。
「・・い、愛!」
「うわっ!な、何お母さん!?」
「グラタンこぼしてる」
「え・・・?う、うわぁっ!しかも熱っ!!」
服ベチャベチャ。
腹部がグラタンの熱さで悲鳴を上げてます。死ぬうう!
「愛、そんなにボーッとして、そこまでショックだった?」
「・・んー、まあね」
適当に返事をしておく。
黒宮女子高校の受験に不合格だったことは、確かにショックだ。
しかし、それよりも私を憂鬱な、絶望的な気分にさせているのは、
『共学』である北聖高校に通うことが決定してしまったこと。
別に、滑り止めに受けてる学校が、『女子校』ならこんな気分にはならずに済んだんだ。
女子校なら・・・
それを考えると、やっぱり鬱。
最高にブルーです、早乙女愛、15歳。
志望校の合格発表の日。
私、早乙女愛は呆然と立ちつくしていた。
「受験番号3425667・・・な、ない・・・」
・・・嘘だ。
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!!
県内でトップレベルと言われる黒宮女子高校。
競争率が高く、年々合格者も減ってきているらしい噂を聞いたことがある。
でも私は、担任に勧められたことと、「ある理由」があり、この黒宮女子高校を受験したのだ。
どちらかといえば2つめの「ある理由」から、受けようと思った気持ちのが大きい。なのに・・・
「あ、ありえん・・・あと2点取ってりゃ合格ラインだったのぉ・・・っ!?」
落胆。
「愛・・・残念だったわね・・・」
いつの間にか、隣に来て私を慰める両親。
「でも大丈夫だろ、母さんの助言で受けた、北聖高校の方は受かってるみたいだぞ。『共学』ではこの県のトップに等しいらしいから、よかったじゃんか!」
黙れクソ親父。
『共学』じゃ・・・ダメなの。
『共学』じゃ・・・
「ああ・・・もう嫌だ・・・。」
途方に暮れて家まで帰る。
久しぶりに、綺麗な茜色に染まった夕暮れの空も、
帰宅した私達を出迎えてくれたペットの『アイ』(私が無理に「自分と同じがいいー!」と通した)も、
偶然TVに出ていた大好きなアーティストも、
私を慰める効果にはならなかった。
「・・い、愛!」
「うわっ!な、何お母さん!?」
「グラタンこぼしてる」
「え・・・?う、うわぁっ!しかも熱っ!!」
服ベチャベチャ。
腹部がグラタンの熱さで悲鳴を上げてます。死ぬうう!
「愛、そんなにボーッとして、そこまでショックだった?」
「・・んー、まあね」
適当に返事をしておく。
黒宮女子高校の受験に不合格だったことは、確かにショックだ。
しかし、それよりも私を憂鬱な、絶望的な気分にさせているのは、
『共学』である北聖高校に通うことが決定してしまったこと。
別に、滑り止めに受けてる学校が、『女子校』ならこんな気分にはならずに済んだんだ。
女子校なら・・・
それを考えると、やっぱり鬱。
最高にブルーです、早乙女愛、15歳。