現実RPG2
「どうしました?」
拓馬を一瞥し、そう返してくる警察官。
良かった……目が赤くない。モンスターじゃない。
さて……どう言えば信用してもらえるのか。
いきなりゲームのモンスターが飛び出してきたなんて、言えねぇからなぁ……
そうだ。ここでボーンが来るのを待つってのはどうだろう。
実際にガイコツが動いてるのを見れば、一発で信用してくれるかも……
いや、ボーンを待ってて、ルイが来たらどうする。こんな警察署、多分余裕で全滅する。
となると……やっぱり、国家の戦力を総動員してもらわないと困る。戦車でも持ってこないと、ルイは倒せない。
どうしたらいいんだ……
そうだ。
「無差別殺人者が、街をうろついてます!すでに100人くらいマシンガンを乱射して、殺したのを目撃しました!」
こう言えば、応援を呼ぶはずだ。
そんな危険な人物がウロウロしているとなれば、少なくとも万全の体勢を取ってくれるはず。
しかし警察官は表情を変えず、拓馬を凝視している。
しまった。嘘っぽいかな……
「本当です、信じてください!」
必死に訴える拓馬。
しかし警察官は、しらっとしたままだ。信用されてない。
「お願いします、助けてください!警察でしょう!」
そう叫んだときだった。
そういうことか。何を言っても無駄だ。
こいつ、瞬きしてない……
ゲームの登場人物……
「うわぁあああ!」
気が狂いそうになった。もう、頼れるものは何もない。
電話も通じず、警察もいない。無法地帯に、モンスターがいっぱい。オマケに、武器無し。ボスがルイ。
拓馬は、無意識にどこかへ走り出していた。
拓馬を一瞥し、そう返してくる警察官。
良かった……目が赤くない。モンスターじゃない。
さて……どう言えば信用してもらえるのか。
いきなりゲームのモンスターが飛び出してきたなんて、言えねぇからなぁ……
そうだ。ここでボーンが来るのを待つってのはどうだろう。
実際にガイコツが動いてるのを見れば、一発で信用してくれるかも……
いや、ボーンを待ってて、ルイが来たらどうする。こんな警察署、多分余裕で全滅する。
となると……やっぱり、国家の戦力を総動員してもらわないと困る。戦車でも持ってこないと、ルイは倒せない。
どうしたらいいんだ……
そうだ。
「無差別殺人者が、街をうろついてます!すでに100人くらいマシンガンを乱射して、殺したのを目撃しました!」
こう言えば、応援を呼ぶはずだ。
そんな危険な人物がウロウロしているとなれば、少なくとも万全の体勢を取ってくれるはず。
しかし警察官は表情を変えず、拓馬を凝視している。
しまった。嘘っぽいかな……
「本当です、信じてください!」
必死に訴える拓馬。
しかし警察官は、しらっとしたままだ。信用されてない。
「お願いします、助けてください!警察でしょう!」
そう叫んだときだった。
そういうことか。何を言っても無駄だ。
こいつ、瞬きしてない……
ゲームの登場人物……
「うわぁあああ!」
気が狂いそうになった。もう、頼れるものは何もない。
電話も通じず、警察もいない。無法地帯に、モンスターがいっぱい。オマケに、武器無し。ボスがルイ。
拓馬は、無意識にどこかへ走り出していた。