現実RPG2
いや……こんなところでモンスターに殺される人造人間なら、捨てると言うことか。


命を賭けて、記憶を蘇らせる……モンスターや人造人間を造るほどの組織なら、これくらいのことはするだろう。


甘いことを考えている場合ではない。


「どうした。かかってこい」


と、槍を持った手で手招きをする余裕のジェネラルナイト。


調子に乗りやがって。


こいつは、身軽そうには見えない。


つまり、ライトニングは絶対当たるはずだ。


「後悔するなよ、鎧野郎!」


拓馬はジェネラルナイトに手をかざすと、ライトニングを放った。


光の弾丸が、ジェネラルナイトの腹部に突き刺さる。


バン!


激しい音が鳴り響く。それと同時に、拓馬は凍りついた。


効いてない……。


まるで何事もなかったかのように、平然と立っていた。


嘘だろ……あのルイを、一撃で沈めた技だぞ。


どんどんライトニングを撃ち込む拓馬。


バン!バン!バン!バン!


しかし、ジェネラルナイトには効かなかった。


「その程度か。期待ハズレだな」


そんな……!


俺は、世界最強の魔法使いのはずだろ!
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