現実RPG2
問題はそれだ。マーダーは今までのモンスターとは比べものにならないほど強い。
記憶が少ししかない拓馬が、倒せる相手ではない。
ルイと拓馬、それとルカが一斉攻撃を仕掛けても倒せるかどうか……。
どうしたらいいんだ。このまま進めば、ルカと接触する。
そうなれば、拓馬にとってルカは敵でも味方でもない。
俺一人で、ルカを何とかしなければならない。
しかも、拓馬が俺とルカの戦闘を黙って見ているとも思わない……邪魔してくるはずだ……。
やはり、拓馬だけに回り道させよう。そして俺は真っ直ぐ進み、ルカを倒す。
これなら拓馬はいないから、戦闘を邪魔される心配はない。ただ……。
ルカが相手だ。俺一人では、新しい魔法がないと確実に負ける……
でも、魔法は使うわけにはいかない。
この魔法は、マーダー用だ。ここでルカに使ってしまうと、もう撃てなくなってしまう。
そうなると、今度はマーダーが倒せない……。
再び腕のレーダーを確認するルイ。
黒い点は、その位置からピクリとも動かず、待機していた。
「マズイことになったな……」
弱音を吐くルイ。
今回ばかりは、どうしようもない。
拓馬が完全に信じてくれていたら、ルカを二人掛かりで倒せたかもしれないけど……。
そのとき、黙っていた拓馬がゆっくりと口を開いた。
「なぁ、ルイ。俺が、ルカと話してみるよ」
記憶が少ししかない拓馬が、倒せる相手ではない。
ルイと拓馬、それとルカが一斉攻撃を仕掛けても倒せるかどうか……。
どうしたらいいんだ。このまま進めば、ルカと接触する。
そうなれば、拓馬にとってルカは敵でも味方でもない。
俺一人で、ルカを何とかしなければならない。
しかも、拓馬が俺とルカの戦闘を黙って見ているとも思わない……邪魔してくるはずだ……。
やはり、拓馬だけに回り道させよう。そして俺は真っ直ぐ進み、ルカを倒す。
これなら拓馬はいないから、戦闘を邪魔される心配はない。ただ……。
ルカが相手だ。俺一人では、新しい魔法がないと確実に負ける……
でも、魔法は使うわけにはいかない。
この魔法は、マーダー用だ。ここでルカに使ってしまうと、もう撃てなくなってしまう。
そうなると、今度はマーダーが倒せない……。
再び腕のレーダーを確認するルイ。
黒い点は、その位置からピクリとも動かず、待機していた。
「マズイことになったな……」
弱音を吐くルイ。
今回ばかりは、どうしようもない。
拓馬が完全に信じてくれていたら、ルカを二人掛かりで倒せたかもしれないけど……。
そのとき、黙っていた拓馬がゆっくりと口を開いた。
「なぁ、ルイ。俺が、ルカと話してみるよ」