Dangereuses hospital
俺の質問に、六道さんは肯定も否定もしない。

現場に行くまで、勝手な想像で事件を描いてはならない。

思い込みは時として、正常な判断をできなくさせる。

六道さん自身に教わった事を思い出し、俺は口を噤んだ。

「詳しい事は現場での情報収集をしてからだ」

建物から出て、俺と六道さんは玄関先に回してあった車に乗り込む。

「覚悟しておけよ永瀬。長い一日になるぞ」

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