Dangereuses hospital
入念なボディチェックが終了。

ようやく俺が丸腰である事に納得したようだ。

「歩け」

今度は銃口で俺の背中を小突く犯人。

「これから貴様をリーダーの所まで連れて行く。くれぐれも妙な真似はするなよ。おかしな真似をすれば、その場で射殺する」

「……」

無言のまま、俺は両手を挙げて病院内の廊下を歩き始めた。

背後からは自動小銃を手にした犯人がついてくる。

確かに迂闊な真似はできない。

だが、1対1。

チャンスではあった。

こういう状況での制圧術も、俺は六道さんに教わっている。

一か八か…試してみるか。

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