Dangereuses hospital

俺の身の回りの事態が急変したのは、高校卒業と同時だった。

俺の身辺が密かに調査されている。

その事を知ったのは、黒いスーツ姿の男が俺に接触した時だった。

突然俺の家に訪れたその男は、俺に告げる。

「永瀬恭一君。君に関しては、長期に渡って思想や背景、経歴をチェックし、『我々』にとって信頼できる人間である事を完全に証明させてもらった。加えてその素質の高さも、『過去の事例』によって裏付けられている…我々と共に来てもらいたい。任意ではあるが、ほぼ強制と考えてもらおう」