Dangereuses hospital
そして現在。

ハルカが電話の向こうで喚き散らすのを、俺はウンザリした顔で聞いている。

カレンダーには赤い丸印。

実に3ヶ月ぶりに会う約束。

それがまさに本日だったのだ。

ハルカもあんなキツイ性格だが、俺と会う時はそれとなく服装に気合が入っていたり、可愛げのある所を見せたりするのだ。

高校の時から変わらない、アクティブな服装のハルカを思い浮かべながら、それでも実物の彼女と会うのは、またお流れだなと溜息をつく。

その溜息を聞かれたのだろうか。

「溜息つきたいのはこっちの方よ!わかってんの恭一?」

ハルカの怒鳴り声が1オクターブ上がった。

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