Dangereuses hospital
俺は拳を握り締めて構える。

「生憎とこっちも仕事でな…手ぶらで病院を出て行く訳にはいかないんだ」

今度はこちらから仕掛けた。

大振りの右の拳。

それをたやすくかわす八戸。

後ろ回し蹴り!

これも難なく回避される。

だがどちらも見せ技。

俺は八戸が回避した隙を突いて、床に落ちたままの銃を拾おうとする。

が。

「!!」

八戸は咄嗟に銃を踏みつけて、それを阻止。

更には俺の顔面に膝蹴り!

「ぐっ!」

まともに蹴りを食らい、俺は大きくのけ反った。

そこへ八戸の跳び後ろ回し蹴り!

手も足も出ない。

またも床に這い蹲る結果となってしまった。

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