Dangereuses hospital
どちらも助けたいというのが偽らざる本音だ。
しかし、そんなに上手くいくとは思えない。
このまま朝霧をこの場に残して、ハルカを助けに行っていいものなのか…。
苦悩する。
そんな俺を。
「ながせ…くん…」
朝霧の手が、握り返してきた。
弱々しく、控えめな力で、俺の手を握り返す。
頼りなく、儚げでさえある。
とても一人でこの状況を乗り切れる筈もない、朝霧の手。
だが、その手は雄弁に語る。
『私は大丈夫だから、二宮さんを助けに行って』と。
しかし、そんなに上手くいくとは思えない。
このまま朝霧をこの場に残して、ハルカを助けに行っていいものなのか…。
苦悩する。
そんな俺を。
「ながせ…くん…」
朝霧の手が、握り返してきた。
弱々しく、控えめな力で、俺の手を握り返す。
頼りなく、儚げでさえある。
とても一人でこの状況を乗り切れる筈もない、朝霧の手。
だが、その手は雄弁に語る。
『私は大丈夫だから、二宮さんを助けに行って』と。