Dangereuses hospital
犯人の笑みが、目出し帽越しにも見て取れるようだった。

完全に俺を抑えた。

武装グループの仲間を次々に制圧した邪魔者の外事四課の人間を、自分が捕まえた。

手柄を立てたくらいの感覚だろう。

あとは俺とハルカを煮るなり焼くなり、この犯人の自由。

生殺与奪の権利は彼にある。

どう嬲ってやろうか。

愉悦で、犯人の口許がだらしなく緩む。

しかし…。

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