My Lover
「あんたじゃなくて綾ってよんで?あたしだって名前があるんだから。」
そう言って藤崎綾はクスッと笑った。
俺ん家に来ること全く気にしてないのか…良かった。
と思った瞬間、藤崎綾の細い腕が首に巻き付いてきて、さっきよりも俺と綾の身体が密着する。
そして綾は耳元でつぶやいた。
「だから、あたしも晴って呼ぶね…?」
「っ―――……///」
顔が赤くなってる気がする。
それに綾の長い髪が首筋を撫でていてすごくかゆい。
「っばか…。学校のヤツに見られたらどうすんだよっ。」
「…そーゆう事は、あたしをおんぶした時すでに気付くでしょ?」