あなた
お前がいなきゃ俺はどうすればいい?
お前のいない日をどう生きていけばいい?
お前が俺の支えなんだよ?
心から好きだと思った人なんだよ?
別れるなんて言うなよ。
2人で・・・やっていくって・・・約束したじゃん・・・。」
和也は泣きながらまっすぐな目をして言った。
どこまでこの人は大切にしてくれるんだろう。
この人を手離すあたしはバカだと思った。




「ごめん。あたし・・・行くね・・・。」
あたしはいてられなかった。
いたら・・・きっと甘えてしまうと思ったから。
あたしは歩き続けた。
和也がいるところから歩き続けた。
あたしが振り向くと、和也はひざをついて
泣いていた。
こんなにもあたしを想って守ってくれたのに・・・
どうしてかな?
あたしはどうして・・・こんなことをしたんだろう?
あたし自身も苦しむし、和也自身も苦しむことになる。
どうしてだろう?



あたしは帰ってから、ずっと泣いてた。
愛から電話がきてたからかけなおして
別れたと言った。
そしたら愛も泣いてくれた。
あたしはどこまで人を泣かせるのだろう?
あたしはこの日、眠れなかった。
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