あなた
「いえ・・・大丈夫です・・・。」
久しぶりに外でたため、この公園が懐かしくて
辺りを見回した。
やっぱりあの時のままだ・・・。




「話っていうのは和也のことなんだけど・・・
内緒にしてって言われたんだけどな・・・
あいつ・・・ずっと仕事に来てなくてさっ・・
結構強がりでな・・会いに行くって言ったんだけど
来るな!って言われたんだ。
あいつ・・泣きながら別れたことを言っててさ・・・
変なとこで強がるやつだからな・・・。
それに・・・すげえため息ばっかついてるし・・・
俺じゃあ、あいつの心を動かせないんだ。
できるのは・・まどかちゃんしかいないんだ。」


あたしはそんな風に、和也は苦しんでるんだ。
あたしだけじゃない。和也も・・・。
あたしはずっと電話も、メールでさえ
無視してきた。だからきっと今さら謝っても
無理だろうな・・・。


「あたしには・・・出来ません・・・。」
「なんで?今でもあいつは待ってるよ?」
将はすごく真剣な目をして言った。
「どうしてそこまで和也のこと・・・」
「あいつは・・・俺を助けてくれたから・・・」
和也はずっと友達のいなかった将を
誘ってくれたみたいで、和也のおかげで彼女もできたし、
友達だってたくさんもてることができた。
と、将は言った。
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