あなた
「あのね・・・仕事休んでて電話のこととか・・・
聞いたの。もし、彼から電話こなかったら・・
ずっと・・・あたし・・・」
そう言ったらまた、抱きしめてくれた。
今度はさっきよりも強く・・・。



「そっか・・・あいつが・・。」
さっきまで弱ってた低い声が優しい声に変わった。
「あとね・・・あたし・・・学校でね・・・」
そう言おうとしたとき、
「いいよ。言わなくても・・・。」
「ダメ。言わなきゃ。」
とめてくれたけどやっぱり話さなきゃ、
そう思い、全部学校であったことを話して
学校を休んでることも言った。そしたら・・・


「辛かったね・・・。」
そう言って泣いた。
「ごめんな・・・。」
「なんで・・?」
あたしが悪いのにどうして謝るの?
「だって・・・言いたくないのに追い詰めたし・・・
誰だって・・・言えないことだってあるのに・・・
それに・・・俺が噂で話したからって・・・
迷惑かけたくないからって・・・俺のこと想ってくれてるのが・・・」
「違うよっ・・・和也が謝ることじゃないよ・・・」
すると雪が降ってきた。
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