あなた
フワリ・・・フワリと・・・。
「雪・・・だ・・・。」
「キレイだね・・・。」
あたしは久しぶりに雪を見た気がする。
それに久しぶりに笑った気がする。



「お前のほうがキレイだけどな。
あっ、かわいいか・・・。」
そうやってまた、久しぶりに笑いあった。
やっぱり・・・幸せだ。




「あのね。ずっと・・・家でエグ〇イルの曲聴いてたよ。」
あたしは言うと、
「俺も。」
「え・・・?」
「だって・・・聴いてるとお前と過ごしてきたことが
思い出してさ・・・やっぱ、エグ〇イルの曲は
俺とお前の2人の曲だから・・・。」
あたしはその言葉を聞いて嬉しかった。
だって・・・エグ〇イルの曲は、本当なら
前の好きな人の曲だって和也は言ってたから・・・。

「あたしたちって・・・すること一緒なんだね。」
その日は、2人で一緒に寝た。
久しぶりの和也の部屋。
やっぱりあの時と変わらなかった。
和也のにおい・・・
あなたの隣でいるとぐっすり寝れたよ。
明日からちゃんと学校行くよ。
そう約束して眠った・・・。
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