グレスト王国物語
シルヴァ。
私の髪は白銀色。
その艶を褒め称えて、人は私をシルヴァと呼んだ。
物心ついた時、私は優しい父と母と首都グレストの賑やかな一画に暮らしていた。
私が18になった年、ある日学校から帰ると両親は何者かに惨殺されていた。
私の父は、グレスト王国史の研究者だった。
しかし、事件を取り調べに来たはずの警察は、何一つ私に明かさないまま、真実をうやむやにして、立ち去った。
私は、警察を憎んだ。
18にして突然何もかも失って、人生に絶望した。
だから、私は国家警察になった。
憎むべきグレスト国家警察を、内側から壊してやるために。
だが、予定は変わってしまった。
グレスト王国には王がいなくなった。
仕事を失い、憎しみのやり場を失い、ブラッドと言う男について成り行きで旅に出て、
そして、今は闇の中にいる。
私の髪は白銀色。
その艶を褒め称えて、人は私をシルヴァと呼んだ。
物心ついた時、私は優しい父と母と首都グレストの賑やかな一画に暮らしていた。
私が18になった年、ある日学校から帰ると両親は何者かに惨殺されていた。
私の父は、グレスト王国史の研究者だった。
しかし、事件を取り調べに来たはずの警察は、何一つ私に明かさないまま、真実をうやむやにして、立ち去った。
私は、警察を憎んだ。
18にして突然何もかも失って、人生に絶望した。
だから、私は国家警察になった。
憎むべきグレスト国家警察を、内側から壊してやるために。
だが、予定は変わってしまった。
グレスト王国には王がいなくなった。
仕事を失い、憎しみのやり場を失い、ブラッドと言う男について成り行きで旅に出て、
そして、今は闇の中にいる。