グレスト王国物語
しかしながら、大気に満ちていると思っていた腐臭は、むしろグレスト警察署の中にこそ溢れているようだった。
気分が優れない。
エルザを連れて国務長官室へと向かいながら、ブラッドは、誰もいない暗い廊下を進んでいた。
グレスト王国内で最も大きく、豪華なビル。
その大きさは、ライラ国の守護巨木にも相当するほどである。
それが、グレスト城だ。
首都から魔法を使う人間が消えてから、元々は本当に城だったものを建て替え、城下町だった首都グレストを、近代的な都市に変えた時からも、その建物はグレスト城と呼ばれている。
その大きなビルに寄り添うように立っているのが、グレスト国家警察署。
国防に特別な力を注いだ初代国王の意思を継いで、警察署も今ではグレスト城と並ぶほどに巨大な建物になった。
もちろん、いつもであれば、その建物の中で沢山の人間が働いている。
しかし、この静けさは一体何であろう。
足音だけがやけに大きく響く。
気分が優れない。
エルザを連れて国務長官室へと向かいながら、ブラッドは、誰もいない暗い廊下を進んでいた。
グレスト王国内で最も大きく、豪華なビル。
その大きさは、ライラ国の守護巨木にも相当するほどである。
それが、グレスト城だ。
首都から魔法を使う人間が消えてから、元々は本当に城だったものを建て替え、城下町だった首都グレストを、近代的な都市に変えた時からも、その建物はグレスト城と呼ばれている。
その大きなビルに寄り添うように立っているのが、グレスト国家警察署。
国防に特別な力を注いだ初代国王の意思を継いで、警察署も今ではグレスト城と並ぶほどに巨大な建物になった。
もちろん、いつもであれば、その建物の中で沢山の人間が働いている。
しかし、この静けさは一体何であろう。
足音だけがやけに大きく響く。