グレスト王国物語
署を去ろうと荷物をまとめていた時、私の事務机の上に見知らぬ書類が置かれていた。

「シルヴァ様。

貴方の独立調査部隊「シオナ」への転勤願いは、

承諾されました。」

シルヴァ。

とは私のことだ。

髪の毛が銀色だから、シルヴァ。

まあそれはさておき、

その書類には、初任務の集合場所と時間だけが記してあった。

私は、転課願いなんて出していなかったし、まずシオナなんて組織知らなかった。

しかし、署長に聞いてみると、確かに私は転課願いを出したことになっていたし、

シオナと言う調査部隊は、実際に存在している部隊だったのだ。
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