笑うピエロ店員。
それから、一ヵ月が過ぎた。

ぼくは一日に一日分づつの明日を売った。

明日を売ることの味をしめたのだ。

明日売りには、常習性があるのかもしれない。

どんどん、自分の人生を蝕(むしば)んでいく。

それでも、一度味をしめたら止められない、抜けられない。

危険な薬物のようだ……。

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