笑うピエロ店員。
「ねぇひがし、セイナンが帰ってきたから、ひがし仕入れ行って来なよ」

「え。いいの」
「うん。厄介者払い」

可愛く笑ったニシ先輩は、手を振って俺を見送った。

明日売り屋の仕入れとは、明日を売ってくれそうな人間を探して、明日を買ってくることだ。

しばらく歩いていると、商店街が見えた。

哀愁が漂っていて、いい感じだ。

しばらく網を張っていると、良さげな少年がやってきた。

「お。見た目はニシ先輩くらいだね」

静かにひがしは歩みを早めた。
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