【実話】君じゃなきゃだめ、
「嘘つきっ…」
「ごめんって」
精一杯の力を込めて
翔の胸を叩いた
「だいっきらい、」
この日初めて言った
貴方に大嫌いと
その時初めて見た
翔が焦っている顔、
「希ごめん、本当にごめん」
「もうやだ、早く帰ってっ…」
電車が発車する
アナウンスが調度鳴り響く。
「もう行かないと、希ごめんな…」
「きらいっ、」
「またな…」
私は翔の顔を見れなかった
もう辛かった。
泣きうずくまる私と
ホ−ムで立ちつくす彼を
残して
電車は動き出す。