【実話】君じゃなきゃだめ、
ほんとはね
これでいいんじゃなくて、
この道しかないと思ったの。
「………」
部屋に響くのは
私の鼻をすする音だけ
翔は口を開かなくなった、
呆れたのかな
「翔…」
ふと翔を見た、
ねぇ
このとき初めて見たよ
「泣いてるの…?」
貴方が泣いてるのを、
頬を伝う涙は
私のためだったかな?、
「希ごめんなっ…」
「翔…」
私は名前を呼ぶ事しか
出来なかった。
「離れんなよっ…」
ふと口から出た
貴方の気持ち、
こんなにも
貴方は愛しかった、